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小松崎写真
こまつざき・しげる

[大正四(1915)〜(2001)]
東京府北豊島郡(現在の東京都荒川区)生まれ。 小学校時代より展覧会などで上位に入賞し、絵の才能を早くも発揮していた。 高等小学校卒業後、日本画家、堀田秀叢に師事する。その後人気の挿絵画家、 小林秀恒に師事。昭和13年、23歳で初めて小樽新聞に挿し絵を連載。 雑誌「機械化」でその才能を発揮。戦後は昭和23年に絵物語「地球SOS」の連載開始を 始め、多くの少年雑誌に多彩な作品を掲載。絵物語のブーム、SFや戦記物ブームでの活躍、 そしてプラモデルブームによるボックスアートの制作。多忙を極めるが、 作品はどんな状態でも自分一人で仕上げた。 東宝の特撮物では「地球防衛群」「宇宙大戦争」(昭和34年)「モスラ」(昭和36年)のメカデザイン、 「マタンゴ」(昭和38年)等のキャラクターデザインやストーリーボードも手がけていた。

 

 

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2004年 4月〜8月開催中
「追悼 小松崎 茂」展

 

 
 
若い頃から軍艦や戦闘機などに精通し、 本人自身も外国タバコの空き箱で精巧な軍艦を作るほどのマニアでもあった。昭和30年代半ばに戦記物のブームが訪れ、 少年雑誌やマンガは戦記物の特集で溢れたが、 子供たちの憧れだった戦艦大和を始め、詳しい知識を生かした絵は他の追随を許さない迫力に溢れている。
 
 
    小松崎茂は、作家としても天才ぶりを見せた。 昭和23年に「冒険活劇文庫」で連載を開始した「地球SOS」は、 紙芝居のように絵と物語が一体化した絵物語の先駆であった。 昭和30年頃にブームが終わりを告げるまで、SF物、時代劇物、 ウエスタンと大活躍し、多くの出版社編集者が小松崎宅がある 柏詣でをした。
 
 
 
  小松崎茂が初めてプラスチックモデルのボックスアート(箱絵)を描いたのは、 タミヤのドイツ戦車「パンサー」だった。この製品はタミヤにっとても記念すべき 最初の戦車モデル(昭和36年11月発売)であり、大ヒットした。 その後、テレビキャラクターのアートも手がけ、 中でも「サンダーバード」は子供が夢中になる傑作だった。
 
 
    絵物語の時代、プラモデルのボックスアートの時代の 前より手がけたのが、SF未来物の世界だった。 当時溢れる空想力で描き出された世界や物の中には、実現した物も 数多くあり、洞察力の深さが伺われる。また未来世界の中には 戦慄の世紀末世界を描いた絵もあり、彼はこのようなパニック物も得意としていた。
 
 
    小松崎茂の故郷、東京・南千住に対する思いは強く、 彼は、戦火に破壊される以前のこの下町の風景をスケッチに残している。 また人気挿絵画家・小林秀恒の弟子時代に師の依頼で描いた、和紙に毛筆による、 挿絵背景用の銀座や浅草などのスケッチは、師や岩田専太郎らを驚嘆させたという。 戦前の風俗画としても貴重である。戦後、このスケッチをもとに彩色したものも描いている。
 
     
     
   

 

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